「FXは200MAだけで勝てる?」勝てない原因とAI検証で見えた改善策
【結論】200MAだけでは勝てない。
AIによる5年間の検証結果では、200MA(移動平均線200本)を単体で使ったトレードは勝率38.03%、プロフィットファクター(PF)は1.06。つまりトントン。
しかし、 200MAの「方向だけ」を使い、ラウンドナンバーを組み合わせると 勝率39.15%、PF1.29まで改善。
結論として、200MAは「エントリーシグナル」ではなく、「マーケットの支配方向を決める羅針盤」だ。
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200MA単体:勝率38.03%/PF1.06(ほぼ横ばい)
200MA×ラウンドナンバー:勝率39.15%/PF1.29(改善)
使い方:シグナルではなく「方向フィルタ+節目ブレイク」に絞る
200MAとは何か?なぜ多くのプロが使うのか
移動平均線(Moving Average)は、一定期間の平均価格を線で結んだもの。
その中でも200MAは「長期のトレンド」を把握する代表的な指標だ。
・価格が200MAの上 → 上昇トレンド
・価格が200MAの下 → 下降トレンド
という極めてシンプルな判断軸が得られる。
特に株式やFXでは、200MAは投資家心理の境界線とされ、世界中のトレーダーが同時に意識する。
つまり、相場の「集団認知バリア」なのだ。
一方で、問題もある。
200MAは反応が遅く、転換の初動を見逃しやすい。
AIに検証を依頼した
使用AI:ChatGPT Pro(統計モジュール有効)
データ:Axioryヒストリカルデータ(USDJPY/5分足)
200MAだけで勝てるかどうかを検証してください。
条件:
・環境 : MT4
・通貨ペア:USDJPY
・期間:2021年1月〜2025年8月
・時間足:5分足
・設定値:200MA
・売買ルール:200MAを終値で上抜けたら買い・200MAを終値で下抜けたら売り
・決済:反対シグナル
・資金管理:固定ロット
出力内容:
①総トレード数
②勝率
③平均リスクリワード比
④トータル損益
⑤プロフィットファクター(PF)
AIによる検証結果(200MA単体)
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① 総トレード数 568
② 勝率 38.03%
③ 平均リスクリワード比 1.728
④ トータル損益 +1,372.9 pips
⑤ プロフィットファクター(PF) 1.06
数字が物語るように、「200MAだけ」では高い優位性がない。
主な敗因は3つ
トレンド転換が遅すぎる
→ 200本という長期平均は反応が鈍く、初動を取り逃す。
ダマシのブレイクが多い
→ 一瞬だけ抜けてもすぐ戻る「フェイク抜け」に弱い。
レンジに無力
→ 横ばい相場では何度も“上抜け/下抜け”を繰り返して損失が重なる。
つまり、200MA単体では情報が遅く、判断が多すぎる状態になる。
再検証(失敗パターン)
200maを補うために、ATR・別のMA・固定RRを利用することにした。
検証1:200MA × ATR14 閾値2pips
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① 総トレード数 545
② 勝率 37.98%
③ 平均リスクリワード比 1.738
④ トータル損益 +1,450.0 pips
⑤ プロフィットファクター(PF) 1.064
低ボラを避けたことで無駄なトレードが減り、効率がわずかに改善しました。
ただし勝率は依然40%未満で、ドローダウン耐性は低いままです。
検証2:200MA x 25MA
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① 総トレード数 568回
② 勝率 38.03%
③ 平均リスクリワード比 1.728
④ トータル損益 +1,372.9 pips
⑤ プロフィットファクター(PF) 1.06
かなりシンプルなクロス戦略なので勝率は低めですが、リスクリワード比が高いため PFは1を少し超える水準に収まっています。
検証3:200MA+固定RR(SL=20pips, TP=40pips)
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① 総トレード数:6,489
② 勝率:35.75%
③ 平均リスクリワード比:1.83
④ トータル損益:+20.6 pips
⑤ プロフィットファクター(PF):1.02
「手数料やスプレッドを考慮すると実運用では厳しい」水準です。
再再検証(成功パターン)
200MA x ラウンドナンバー
検証ルール
時間足:M5
ラウンドナンバー:110.00 / 115.00 / 135.00 / 140.00 / 145.00 / 150.00
トレンド方向フィルタ:
SMA200上 → ロングのみSMA200下 → ショートのみ
エントリー条件:
ローソク足終値が「ラウンドナンバー ±3pips」を突破
突破方向とSMA200の方向が一致している
決済ルール:
SL:固定20pips
TP:固定40pips(RR=2.0)
過去データで反応頻度が高かった水準を採用。
(110, 115, 135, 140, 145, 150)
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① 総トレード数:1522
② 勝率:39.95%
③ 平均リスクリワード比:2.0
④ トータル損益:+6,040 pips
⑤ プロフィットファクター(PF):1.33
勝率は約40%と一般的なブレイク型の水準。
固定RR=2.0により PFが1.3超え と、シンプルな戦略としては悪くない結果に。
200maとラウンドナンバーの相性がいい理由
200MAは「長期トレンドの基準」として多くの投資家が見る共通指標。
ラウンドナンバー(110.00など)は注文・利確・損切りが集中する心理的節目。
この2つが重なると、
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・多くの参加者が同時に反応する「集団認識ゾーン」が生まれる
・トレンド方向+逆張り勢のストップが同時に動き、強い値動きが起きる
・200MAがフィルタとなり、逆方向のダマシを排除できる
結果、シンプルかつ再現性の高い統計的優位性が生まれる。
200MAは方向、ラウンドナンバーは起点。
両者の交点こそが「最も素直に動くポイント」になる。
まとめ │ 200MAは遅いが嘘をつかない
・200MAだけでは勝てない(PF1.06)
・だが「ラウンドナンバー」と組み合わせて使えばPF1.33
トレードの羅針盤として使えば、すべての判断が整流化され、勝率もリスクリワードも自然に整う。
AIが導き出した真理はこうだった。
「200MAは勝ち方を教える線ではなく、間違いを減らす線である」
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特典&ご案内
今回の検証は Axioryのヒストリカルデータを使用しました。
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