【勝てない?】FXはゴールデンクロスだけで勝てる?←AI検証|MA・EMA・MACD・RCI・GMMAの真実

インジケーター

結論

AIによる5年間の検証の結果、「ゴールデンクロスだけ」で勝てる。

条件を精密化し、複数の移動平均線を重ねることでPFが1.9を超えるケースが確認されました。

しかし、単純なゴールデンクロス売買は機能しない。

AIが実際に数万トレードしたところ、MACD・RCI・GMMA系は期待値ゼロ、EMA多重構造のみプラスという結果になりました。

ゴールデンクロス戦略とは?

「ゴールデンクロス」とは、短期移動平均線が長期移動平均線を上抜ける現象。


一般的には「トレンド転換のサイン」として知られています。

    ・25MAが200MAを上抜ける → 上昇トレンド発生の合図
    ・25MAが200MAを下抜ける → デッドクロス(下降トレンド)

本来は中長期的な転換点を捉える指標ですが、短期足で多用するとノイズが多く、だましが発生しやすいのが欠点です。


果たして、クロスサイン単体で通用するのか?


AIが徹底的に検証しました。

AIで検証した結果

200MA × 25MA(SMA版)

出典:200MA検証ページ

結果

    ① 総トレード数:568回
    ② 勝率:38.03%
    ③ 平均リスクリワード比:1.728
    ④ トータル損益:+1,372.9 pips
    ⑤ PF:1.06

→ 200MAを基準に25MAのクロスで売買。


勝率は低いが、トレンド方向に従う分だけ損益はプラス。


移動平均線の長期安定性が効いている典型例。

25EMA × 75EMA

出典:EMA検証ページ

結果

    ① 総トレード数:5,153
    ② 勝率:27.01%
    ③ 平均RR:2.894
    ④ トータル損益:+4,063.6 pips
    ⑤ PF:1.072

→ EMA(指数平滑移動平均)はSMAより反応が速く、短期波動をとらえる力が高い。


25と75の組み合わせは、ゴールデンクロス戦略の中で最も標準的な構成。


しかし、単体ではまだ「ギリギリプラス」程度。

25EMA × 75EMA × 200EMA

出典:EMA検証ページ

結果

    ① 総トレード数:1,910
    ② 勝率:29.32%
    ③ 平均RR:2.621
    ④ トータル損益:+3,235.6 pips
    ⑤ PF:1.089

→ トリプルEMA構成(短・中・長)で「方向の整合性フィルタ」を追加。


クロス単体よりも精度が上がり、PFは1.08へ。


方向の一貫性が重要であることが数値で裏付けられた。

5EMA・14EMA・20EMA・60EMA・240EMA

出典:MA多重戦略ページ

結果

    ① 総トレード数:458
    ② 勝率:48.91%
    ③ 平均RR:2.0
    ④ トータル損益:+4,280 pips
    ⑤ PF:1.915

→ 5本構成の多重EMAシステム。


ゴールデンクロスを単一イベント”でなく領域(帯)として扱うことで、ダマシを大幅に削減。


PF1.9は明確な優位性を示す数値で、実戦レベルでも通用。

MACDのゴールデンクロス

出典:MACD検証ページ

結果

    ① 総トレード数:1,817
    ② 勝率:33.24%
    ③ 平均RR:1.01
    ④ トータル損益:+138.2 pips
    ⑤ PF:1.004

→ MACDクロス単体は「勢い」は見えるが「方向の安定性」がない。


シグナルが遅く、だましに弱い。


結果はトントン。

RCIのゴールデンクロス

出典:RCI検証ページ

結果

    ①総トレード数:37,144
    ② 勝率:41.71%
    ③ 平均RR:1.377
    ④ トータル損益:−2,400.3 pips
    ⑤ PF:0.985

→ 方向の一貫性が乏しく、順張り・逆張りが交錯するレンジで致命的に弱い。

GMMAのゴールデンクロス

出典:GMMA検証ページ

結果

    ① 総トレード数:12,663
    ② 勝率:23.98%
    ③ 平均RR:3.16
    ④ トータル損益:−46.6 pips
    ⑤ PF:0.999

→ GMMAはトレンド判定が遅く、クロスが出た時点ですでにトレンドの中盤以降。

「見た目が綺麗でも結果が出ない」典型。

なぜ、MACD・RCI・GMMAのゴールデンクロスは勝てないのか?

MACDは勢いしか見ていない

→ トレンド方向を固定化できず、短命な上昇に何度も反応。

RCIは時間軸が短すぎる

→ 高頻度でクロスし、誤作動が多い。

GMMAは遅すぎる

→ クロスが出る頃には波が終わっている。

いずれも共通するのは、「トレンド方向」と「勢い」の両立ができていないこと。

どちらか一方しか見ていないため、「勝率は低いのにRRも取れない=PF1.0未満」に落ち着いてしまう。

なぜ移動平均線を重ねると勝てるのか?

AIの解析によれば、複数のMAを組み合わせることで次の3つの効果が生まれる。

効果 内容 実際の指標例
方向の明確化 上下の整列により「どちらの流れか」が明確になる 200EMA
勢いのフィルタ 25EMA・75EMAで“波の強弱”を識別 EMA帯構成
ダマシの削減 クロスが「束」になることでノイズを平均化 5EMA〜240EMA構成

つまり、ゴールデンクロスを1点イベントとしてではなく構造として扱うことで、統計的に安定した成績が得られるのです。

AIの分析でも、「MAを3本以上重ねて角度と整列でエントリーを制限したケース」が最も高いPF(1.9)を記録しました。

まとめ

手法 PF 備考
200MA×25MA 1.06 安定するが伸びない
25EMA×75EMA 1.07 標準構成・ややプラス
25EMA×75EMA×200EMA 1.09 方向フィルタで改善
5EMA〜240EMA 1.915 最強。多重EMA構造
MACDクロス 1.00 ほぼトントン
RCIクロス 0.98 ノイズ多発
GMMAクロス 0.99 遅延で損切り多発

結論 : ゴールデンクロスだけで勝てる。

具体的には、複数EMAを重ね、RR(TP40/SL20)や時間帯フィルタを加えれば勝てる構造になる。

AIが導き出した最適解は次の通り。

    ・指標:5EMA・14EMA・20EMA・60EMA・240EMA
    ・TP/SL:40 / 20(RR2.0)
    ・フィルタ:トレンド整列+時間帯(欧州〜NY)

勝率48.9%・PF1.915。

ゴールデンクロスは幻想ではなく、武器になる。

これがAIが見つけたゴールデンクロスの真実です。