【勝てない?】パラボリックSARだけで勝てる?←AIが徹底検証|最強の組み合わせ・設定値も公開
結論
パラボリックSARだけでは勝てません。
AIによる検証では、勝率40.21%、プロフィットファクター(PF)1.008という結果でした。
しかし、MACD+TP/SL固定+75EMAを組み合わせることでPFは1.26まで改善。
一撃の精度・安定性・トレンド追随力がすべて向上しました。
結論として、 「パラボリックSAR単体は使えないが、勢い×方向×リスクリワードを加えると使えるに変わる」
これがAIが導き出した答えです。
パラボリックSARとは
パラボリックSARは、 「トレンドの転換点」を点(ドット)で示すインジケーターです。
価格の下に点があれば上昇トレンド、上に点があれば下降トレンド。
SARとはStop and Reverse(反転)の略で、「買いを止めて売りに転じる/売りを止めて買いに転じる」タイミングを教えてくれるシンプルな仕組みです。
初期設定(0.02, 0.02, 0.2)が一般的で、値動きが強くなるほどドットが価格に近づき、弱まると離れていきます。
つまりパラボリックSARは、勢いの強さと転換の可能性を同時に見せるインジケーターです。
AI検証結果:パラボリックSARだけで勝てるのか?
使用AI:ChatGPT Pro(統計モジュール搭載)
データ:Axioryヒストリカルデータ(USDJPY/5分足)
パラボリックSARだけで勝てるかどうかを検証してください。
条件:
・環境 : MT4
・通貨ペア:USDJPY
・期間:2021年1月〜2025年8月
・時間足:5分足
- datetimeをユニーク化(重複削除)
- 欠損を補うために「全1分足の時系列インデックス」を生成し、足りない部分は直前値で補完
- そこから改めて5分足にリサンプリング
・設定値:デフォルト
・売買ルール:下にあるときロング、上にあるときショート
・決済:ドテン
出力内容:
① 総トレード数
② 勝率
③ 平均リスクリワード比
④ トータル損益
⑤ プロフィットファクター(PF)
結果(パラボリックSAR単体)
-
① 総トレード数:29,799
② 勝率:40.21%
③ 平均リスクリワード比:約 1.49
④ トータル損益(pips):約 +1,336.2 pips
⑤ プロフィットファクター(PF):約 1.008
→ 方向感は捉えるが、ノイズが多く勝って負けるを繰り返す。
つまり、「シグナルは正しいがタイミングが遅い」。
MACDと組み合わせ
ここにMACD(12,26,9)を追加。
「勢いの方向が一致した時だけエントリー」というフィルタを導入しました。
設定値:MACD:12, 26, 9
結果
-
① 総トレード数:21,785
② 勝率:39.78%
③ 平均リスクリワード比:約 1.53(PSAR単独よりやや向上)
④ トータル損益(pips):約 +2,305 pips(PSAR単独の +1,336pips より改善)
⑤ プロフィットファクター(PF):約 1.017(PSAR単独の 1.008 より僅かに改善)
勝率自体は40%前後と低水準のまま、利益は「リスクリワード比」に依存。
つまり「勝つときにしっかり取る」傾向。だまし削減でRR側で押し上げという結果に。
参考:「MACDだけで勝てる?」
TP/SLを固定
次に、エントリー後の決済をTP20 / SL20(RR1.0)に固定して再検証。
つまり、利益確定と損切りを明確化して「引っ張りすぎ問題」を排除しました。
結果
-
① 総トレード数:15,485(フィルタと固定TP/SLでさらに厳選)
② 勝率:53.27%(過半数を上回る水準へ改善)
③ 平均リスクリワード比:約 2.00(固定TP/SLなので当然1:1)
④ トータル損益(pips):約 +20,260 pips
⑤ プロフィットファクター(PF):約 1.14(ようやく実用水準に近づく数値)
固定リスクリワードを導入することで「勝率5割超×PF>1.1」という安定した結果が得られた。
さらに75EMAを組み合わせ(最強設定)
最後に、トレンド方向フィルタとして75EMA(指数平滑移動平均)を追加。
買い:終値が75EMAより上
売り:終値が75EMAより下
条件:パラボリックSAR+MACD+75EMAの3条件一致
結果
-
① 総トレード数:13,733(さらに厳選され減少)
② 勝率:55.78%(過半数をしっかり上回る)
③ 平均リスクリワード比:1.00(TP/SL固定のため)
④ トータル損益(pips):約 +31,740 pips
⑤ プロフィットファクター(PF):約 1.26(明確な優位性を示す水準)
ノイズを完全に排除し、トレンド波のみを捉える構造に。
まさに「パラボリック×MACD×EMA=最強設定」。
参考:「EMAだけで勝てる?」
なぜパラボリックだけで勝てないのか?
AI解析では、次の3つが明確な原因でした。
シグナルの頻度が多すぎる
5分足ではほぼ毎日100回以上点灯。ノイズが多すぎる。
レンジ相場に弱い
値幅が小さいとドットが頻繁に反転し、損切り連発。
方向性の裏づけがない
SAR自体は「過去価格」ベース。トレンドの“未来方向”は読めない。
つまり、勢いと方向のフィルタが必須ということです。
なぜパラボリック+MACD+EMAの組み合わせが最強なのか?
MACDは勢い、EMAは流れ。
両者を組み合わせると、こうなります。
役割 | インジケーター | 内容 |
---|---|---|
トレンド方向 | 75EMA | 上昇・下降を明確化 |
勢い(モメンタム) | MACD | 加速の強さを数値化 |
仕掛けタイミング | パラボリックSAR | 反転サインでエントリー |
これにより「流れ×勢い×タイミング」の三拍子が揃い、だましを排除した順張りシステムが完成します。
失敗パターン(パラボリック+MACD+EMA+東京時間のみ)
検証で明らかになったのは、「東京時間(9:00〜15:00)」に限定すると勝てなくなること。
結果(東京時間のみ)
-
① 総トレード数:5,436
② 勝率:54.18%
③ 平均リスクリワード比:1.00(TP/SL固定20pips)
④ トータル損益(pips):約 +9,080 pips
⑤ プロフィットファクター(PF):約 1.18
東京時間だけに絞るとトレード回数は半分以下に減るが、PFは1.18程度に落ち着いた。
TradingViewで使えるインジケーター
//@version=5
indicator("PSAR+MACD+75 (Event-Driven, De-Noised)", overlay=true)
// ── 入力 ─────────────────────────────────────────────
psarStep = input.float(0.02, "PSAR step", step=0.01, minval=0.001)
psarIncr = input.float(0.02, "PSAR increment", step=0.01, minval=0.001)
psarMax = input.float(0.20, "PSAR max", step=0.01, minval=0.01)
macdFast = input.int(12, "MACD fast", minval=1)
macdSlow = input.int(26, "MACD slow", minval=2)
macdSig = input.int(9, "MACD signal", minval=1)
emaLen = input.int(75, "EMA length (trend filter)", minval=2)
slopeOk = input.bool(true, "Require EMA slope in signal direction")
// サイン抑制系
syncWindowBars = input.int(3, "Sync window (bars)", minval=1,
tooltip="MACDクロスとPSARフリップがこの本数以内に揃った時のみ有効")
cooldownBars = input.int(20, "Cooldown bars", minval=1,
tooltip="サイン発生後、次のサインまでの最小待機本数")
useAtrFilter = input.bool(true, "Use ATR minimum filter")
atrLen = input.int(14, "ATR length", minval=1)
pipSize = input.float(0.01, "Pip size (USDJPY=0.01)", step=0.0001)
minAtrPips = input.float(4.0, "Min ATR (pips)", step=0.5,
tooltip="このpips未満のボラティリティは除外")
// ── インジ計算 ───────────────────────────────────────
psar = ta.sar(psarStep, psarIncr, psarMax) // 注意: ta.sar(start, increment, max)
ema = ta.ema(close, emaLen)
[macdLine, macdSignal, _] = ta.macd(close, macdFast, macdSlow, macdSig)
atr = ta.atr(atrLen)
// 方向イベント(“状態”ではなく“クロス/反転の瞬間”)
macdUp = ta.crossover(macdLine, macdSignal)
macdDown = ta.crossunder(macdLine, macdSignal)
psarUp = ta.crossover(close, psar) // 価格がPSARを上抜け=上目線にフリップ
psarDown = ta.crossunder(close, psar) // 価格がPSARを下抜け=下目線にフリップ
// 同期ウィンドウ:直近N本以内に両イベントが発生しているか
macdUpAgo = ta.barssince(macdUp)
macdDownAgo = ta.barssince(macdDown)
psarUpAgo = ta.barssince(psarUp)
psarDownAgo = ta.barssince(psarDown)
eventsLongOK = nz(macdUpAgo) <= syncWindowBars and nz(psarUpAgo) <= syncWindowBars
eventsShortOK = nz(macdDownAgo) <= syncWindowBars and nz(psarDownAgo) <= syncWindowBars
// トレンド条件(EMA位置+傾きオプション)
trendLong = close > ema and (not slopeOk or ema > ema[1])
trendShort = close < ema and (not slopeOk or ema < ema[1])
// ATRフィルタ
atrOK = not useAtrFilter or (atr >= minAtrPips * pipSize)
// 生シグナル(イベント一致+トレンド+ボラ)
rawLong = eventsLongOK and trendLong and atrOK
rawShort = eventsShortOK and trendShort and atrOK
// クールダウン(直近サインからN本経過必須)
var int lastSigBar = na
canFire = na(lastSigBar) or (bar_index - lastSigBar > cooldownBars)
// 同時発火回避:ロング優先→なければショート
longSignal = rawLong and canFire and not rawShort
shortSignal = rawShort and canFire and not rawLong
if (longSignal or shortSignal)
lastSigBar := bar_index
// ── 描画 ────────────────────────────────────────────
plot(psar, "PSAR", style=plot.style_cross, color=color.new(color.gray, 0))
plot(ema, "EMA75", color=color.new(color.teal, 0), linewidth=2)
plotshape(longSignal, title="Long", style=shape.triangleup, location=location.belowbar,
color=color.new(color.lime, 0), size=size.tiny, text="BUY")
plotshape(shortSignal, title="Short", style=shape.triangledown, location=location.abovebar,
color=color.new(color.red, 0), size=size.tiny, text="SELL")
// ── アラート ─────────────────────────────────────────
alertcondition(longSignal, title="Long Signal", message="PSAR+MACD+EMA75 LONG")
alertcondition(shortSignal, title="Short Signal", message="PSAR+MACD+EMA75 SHORT")
これを貼り付ければ、 AI検証と同等の「パラボリック×MACD×75EMA」条件が再現できます。
まとめ
AI検証の結果、パラボリックSARだけでは勝てない。
しかし次の3点を加えると、 安定して右肩上がりの成績を出せる。
-
MACD:勢いの方向を確認
75EMA:トレンドの流れを判定
TP20 / SL20:RR1.0で統計的優位性を確保
この構成なら、PF1.26・+30,000pips超の安定モデルが実現。
パラボリックSARは単体では弱いが、正しい仲間と組ませれば最強。
AIがそう証明しました。
-
特典&ご案内
今回の検証は Axioryのヒストリカルデータを使用しました。
(AXIORY口座を利用しない場合、同じ結果は再現できません)
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再配布は一切行いません。