日足トレードで食えるわけがない。
正直に言えば、最初はそう思っていました。
1日に1本しかローソク足が生まれない。エントリーは週に1〜2回。チャートを見るのは朝だけ。日中は何もしない。
これのどこがトレードなんだ、と。
5分足でスキャルピングをしていた頃の自分には、日足トレーダーは「何もしていない人」に見えていました。チャートに張り付いて、素早く判断して、1日に何回も取引する。それがトレーダーだと思っていた。
でも今、私は日足トレードで生活しています。
この記事では、日足トレードを疑っていた自分が、なぜ日足だけで専業になれたのかを書きます。テクニックの話ではありません。日足トレードの「全体像」を、1本の記事にまとめます。
スキャルピングで壊れかけた話
FXを始めた頃、私は5分足のスキャルピングをしていました。
1日30〜50回のエントリー。チャートに張り付く時間は8時間以上。勝ったり負けたりを繰り返して、月末に資金を確認すると微減。
手法を変えても同じ。インジケーターを変えても同じ。勝てる日もあるけれど、月間で見ると増えない。
一番きつかったのは、生活が全部FXに侵食されたことです。
チャートを見ていない時間も、頭の中はチャートのことばかり。食事中も、家族と話している時も、寝る前も。ポジションを持っていなくても、「今エントリーすべきだったかもしれない」と考え続ける。
3年目のある朝、目が覚めた瞬間にスマホのチャートアプリを開いている自分に気づいて、「これは依存だ」と思いました。
日足に変えた最初の1ヶ月
日足トレードに変えたのは、消去法です。
スキャルピングでは勝てなかった。デイトレードも試したけれど、チャートに張り付く時間が減らない。4時間足でも、日中に何度もチャートを確認してしまう。
日足なら、1日1本。朝見て、次は翌朝。物理的にチャートを見る回数が減る。
最初の1ヶ月は、エントリーしたのは3回だけでした。
3回。1ヶ月で。
スキャルピングで月に数百回エントリーしていた人間にとって、これは拷問です。
「何もしていない」「これで本当にお金が増えるのか」「もっと短い足でエントリーした方がいいんじゃないか」
毎日その葛藤との戦いでした。
でも1ヶ月後、口座を確認すると増えていました。3回中2勝1敗。勝ちトレードの利幅が大きかったから。
スキャルピングで月に数百回エントリーして微減だった口座が、3回のエントリーで増えていた。
日足トレードの全体像
あれから数年経ちました。今の私の日足トレードの全体像を書きます。
朝、日足の確定を確認する。前日のローソク足がどんな形で確定したかを見る。ローソク足の実体、ヒゲ、直近の並び。インジケーターは使わない。
条件が揃っていればエントリーする。揃っていなければ何もしない。ここまでで朝の数分。
エントリーしたら、数日間放置する。日中のチャートは見ない。翌朝、または2〜3日後の朝に日足を確認して、決済するか継続するかを判断する。
これだけです。
→ FX日足手法の本質|10年相場を見てきて残った考え方だけ書く
なぜ日足で「勝てる」のか
日足トレードで勝てる理由は、大きく3つあります。
1つ目。余計なトレードが消えるから。
スキャルピングでは、何かしらのサインが常に出ています。だから常にエントリーしたくなる。でもそのエントリーの多くは、根拠が薄い。
日足では、明確なサインが出る日は少ない。だから条件が揃った時しかエントリーしない。余計なトレードが物理的にできない。
余計なトレードが消えた分だけ、余計な負けが消えた。それだけで成績が改善しました。
2つ目。判断の精度が上がるから。
日足のローソク足には24時間分の情報が詰まっています。世界中のトレーダーの売買の結果。東京市場、ロンドン市場、ニューヨーク市場の全てが凝縮された1本。
5分足のローソク足は、数人の大口注文で形が変わることがある。信頼性が低い。日足は信頼性が高い。
信頼性の高い情報で判断するから、判断の精度が上がる。
3つ目。メンタルが安定するから。
日中にチャートを見ないから、値動きに一喜一憂しない。含み損を見て不安にならない。含み益を見て浮かれない。
感情が安定しているから、ルールを守れる。ルールを守れるから、手法通りの結果が出る。
日足トレードの現実的な数字
夢を語るつもりはないので、現実的な数字を書きます。
エントリー回数は月に5〜10回。週によってはゼロの週もある。
勝率は7割前後。ただし月や時期によってばらつきがある。
1回の利幅はリスクの3倍を目安にしている。損切り幅が50pipsなら、利確は150pips付近。
ロットは口座残高に対して1回の損切りが2%以内に収まるように調整している。
地味な数字です。1ヶ月で資金が倍になるような話ではありません。
でもこの地味な積み重ねが、年間で見ると複利で効いてくる。
日足トレードが合わない人
全員に日足を勧めるつもりはありません。
毎日トレードしたい人には合いません。チャートを見ること自体が好きな人にも合いません。短期で大きな結果を出したい人にも合いません。
日足トレードは退屈です。やることが少ない。トレードしている実感が薄い。
この退屈に耐えられない人は、途中で短期足に戻ります。私も最初の数ヶ月は何度も戻りそうになりました。
でも退屈に耐えた先に、結果がありました。
日足トレードが合う人
逆に、日足トレードが合う人は明確です。
チャートに張り付く生活に限界を感じている人。短期売買で消耗している人。FX以外の仕事や生活を大切にしたい人。判断の回数を最小限にしたい人。
そしてもう1つ。
「勝てるようになりたい」ではなく「負けなくなりたい」と思っている人。
日足トレードは、派手に勝つ手法ではありません。余計な負けを消して、勝つべき時だけ勝つ手法です。
攻めるための手法ではなく、守るための手法。
守りを固めた結果として、利益が残る。それが日足トレードの本質です。
疑ってた自分への答え
「日足トレードで食えるわけがない。」
あの頃の自分にこう答えます。
食える。ただし、退屈に耐えられれば。
朝の数分でチャートを見て、条件が揃えばエントリーして、数日放置する。日中は何もしない。エントリーしない日の方が多い。
これを毎日、毎週、毎月、淡々と続ける。
派手なことは何もない。でもそれが、壊れかけていた生活を取り戻し、トレードで生計を立てられるようになった理由です。
私が使っている日足手法は、審査制で公開しています。 誰でも購入できるわけではありません。まずはメッセージをいただいた上で、判断させていただきます。




















