日足。読み方は「ひあし」です。
FXのチャートには、1分足、5分足、15分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足と、さまざまな時間軸があります。
その中で日足は、1日の値動きを1本のローソク足で表したものです。
朝に始まり、翌朝に終わる。24時間分の売買の結果が、たった1本のローソク足に凝縮されています。
この記事では、日足とは何か、なぜ日足が重要なのか、そして日足だけでFXができるのかを、5分で読める分量にまとめます。
日足の基本
日足のローソク足は、4つの値で構成されています。
始値。その日のローソク足が始まった時の価格です。
高値。その日の中で最も高かった価格です。
安値。その日の中で最も安かった価格です。
終値。その日のローソク足が確定した時の価格です。
始値より終値が高ければ陽線。始値より終値が低ければ陰線。実体の上下に伸びる線がヒゲで、高値と安値を示します。
これだけです。日足の基本はこれで全部。
日足の確定時間
日足は1日に1本だけ作られます。
では「1日」はいつからいつまでか。
FXの場合、一般的には日本時間の朝7時(夏時間は朝6時)にその日のローソク足が確定し、新しいローソク足が始まります。ニューヨーク市場のクローズが基準です。
ただし、この確定時間はFX会社によって異なります。
使っているFX会社の確定時間を把握しておくことは、日足トレードをする上で基本中の基本です。
なぜ日足が重要なのか
FXの時間足の中で、日足が最も重要だと言われる理由は1つです。
世界中のトレーダーが日足を見ているから。
スキャルピングをしている人もデイトレードをしている人も、日足のチャートは必ず確認します。機関投資家もヘッジファンドも、日足の終値を基準にポジションを評価します。
つまり日足は、最も多くの市場参加者が共通して見ている時間足です。
多くの人が見ている足は、テクニカル分析が機能しやすい。なぜなら、多くの人が同じものを見て、同じ基準で判断するからです。
5分足を見ている人は、5分足トレーダーだけです。でも日足を見ている人は、全てのトレーダーです。
この「見ている人の数」が、日足の信頼性を支えています。
日足と他の時間足の違い
5分足は、5分間の値動きを1本で表します。1日に288本のローソク足が生まれます。
1時間足は、1時間の値動きを1本で表します。1日に24本。
日足は、1日の値動きを1本で表します。1日に1本だけ。
時間足が短くなるほど、情報量は増えます。5分足なら1日288本分の情報が得られる。
でも情報量が多いことは、必ずしも良いことではありません。
短い時間足のローソク足は、ノイズが多い。数人の大口注文で形が変わることがある。一時的な動きに振り回される。
日足のローソク足は、24時間分のノイズが1本に平均化されます。だから安定している。ダマシが少ない。大きな流れが見える。
日足だけでFXはできるのか
できます。
日足だけを見てトレードしている人は、実は少なくありません。
日足は1日に1本しか生まれないので、チャートを確認するのは朝1回で済みます。朝、前日の日足が確定した形を見て、トレードするかしないかを判断する。それだけ。
日中にチャートを見る必要がありません。仕事中にスマホを開く必要もありません。
エントリーしたら数日間放置して、朝のチェックだけで決済を判断するスタイルもあります。
チャートに張り付きたくない人。忙しくてトレードに時間を割けない人。短期売買で消耗した人。
こういう人にとって、日足トレードは現実的な選択肢です。
→ FX日足チャートの見方|初心者がまず覚える5つのポイント
日足で使うべきインジケーターは?
結論から言えば、なくても大丈夫です。
日足のローソク足には、24時間分の情報がすでに詰まっています。実体の大きさ、ヒゲの長さ、ローソク足の並び方。これだけで相場の方向性と勢いは判断できます。
移動平均線やRSIなどのインジケーターは、ローソク足の情報を加工して表示しているだけです。原材料(ローソク足)を直接見られるなら、加工品(インジケーター)は必ずしも必要ありません。
もちろんインジケーターを使うことが悪いわけではありません。使いやすいと感じるなら使えばいい。
ただ「日足を始めるにはまずインジケーターを揃えないと」と思う必要はない。ローソク足だけで始められる。それが日足の良さです。
日足トレードのデメリット
正直に書きます。
エントリーの回数が少ない。週に1〜2回、月によっては数回しかエントリーしないこともあります。毎日トレードしたい人には物足りない。
損切り幅が広い。日足ベースだと1回の損切りが50〜100pips程度になることがあります。ロットを調整して金額でリスク管理する必要があります。
退屈。朝チャートを見て、条件が揃わなければ何もしない日が続きます。トレードしている実感がない。
これらを受け入れられるかどうかが、日足トレードを続けられるかどうかの分かれ目です。
まずは日足を開いてみる
難しく考える必要はありません。
TradingViewでもMT4でも、チャートの時間軸を「1D(日足)」に切り替える。それだけで日足チャートが表示されます。
インジケーターは何も入れなくていい。ローソク足だけの状態で、直近1ヶ月分の日足を眺めてみてください。
大きな陽線が続いている期間がある。陰線が連続している期間がある。小さなローソク足が並んでいる期間がある。
それぞれの期間で、相場がどう動いていたか。上がっていたか、下がっていたか、止まっていたか。
日足を見れば、それが一目でわかります。
5分足のチャートで同じことをやろうとすると、何百本ものローソク足を追いかける必要がある。日足なら30本で1ヶ月分が見える。
このシンプルさが、日足の最大の特徴です。
日足だけで実際に勝てるのかどうか。具体的にどうトレードするのか。それについてはこちらの記事で書いています。

















