日足のローソク足は、何時に確定するか知っていますか。
「24時でしょ?」と思った人。違います。
「朝7時」と答えた人。正解に近いですが、それは冬時間の話です。夏時間は朝6時です。
さらに言えば、その時間すらFX会社によって異なります。
これは些細なことに見えて、日足トレードをする上では基本中の基本です。確定時間を間違えると、見ているローソク足の形自体が違ってくるからです。
日足の確定時間は「ニューヨーククローズ」
FXの日足は、ニューヨーク市場のクローズを基準に1日が区切られます。
ニューヨーク時間の午後5時。これが日足の確定時間です。
日本時間に換算すると:
冬時間(11月上旬〜3月上旬)は朝7時。 夏時間(3月上旬〜11月上旬)は朝6時。
つまり、日本時間の朝6〜7時に前日の日足が確定し、同時に新しい日足が始まります。
なぜニューヨーククローズなのか。それは、ニューヨーク市場が1日の最後に閉まる主要市場だからです。東京→ロンドン→ニューヨークと世界の主要市場が順番に開いて閉じる。ニューヨークが閉まった瞬間が、その日の終わり。
この基準は世界共通です。だから世界中のトレーダーが同じ日足を見ることができる。
業者によって違う理由
ところが、全てのFX会社がニューヨーククローズを基準にしているわけではありません。
例えばGMOクリック証券は、日足の切り替わりを日本時間の0時(深夜12時)に設定しています。これはニューヨーククローズではなく、日本時間の日付変更に合わせた設定です。
一方、MT4やMT5を使っている海外FX会社の多くは、ニューヨーククローズ(日本時間の朝6〜7時)を基準にしています。
何が問題かというと、日足の切り替わりタイミングが違うと、ローソク足の形が変わるということです。
同じ通貨ペアの同じ日でも、始値と終値が異なるので、実体の大きさもヒゲの長さも違ってくる。場合によっては陽線と陰線が逆転することすらあります。
これは重大な問題です。日足のローソク足の形を根拠にトレードするなら、どの確定時間で形成されたローソク足を見ているのかを把握しておく必要があります。
どの確定時間が正しいのか
結論から言えば、ニューヨーククローズ基準が世界標準です。
世界中のトレーダーの大多数がニューヨーククローズで日足を見ています。機関投資家もヘッジファンドもこの基準です。
日足のローソク足でテクニカル分析をするなら、多くの人と同じ基準で見るべきです。自分だけ違う時間で区切ったローソク足を見ていても、世界のトレーダーが意識しているポイントとずれます。
TradingViewを使っている場合は、デフォルトでニューヨーククローズ基準になっています。
MT4やMT5を使っている場合は、FX会社によって異なるので確認が必要です。ニューヨーク時間(GMT+2またはGMT+3)を採用している会社を選ぶのが無難です。
夏時間と冬時間の切り替え
もう1つ覚えておくべきことがあります。
夏時間と冬時間の切り替えです。
アメリカのサマータイムにより、ニューヨーククローズの時間が年に2回変わります。
3月の第2日曜日から夏時間が始まり、日足の確定が日本時間の朝6時になります。 11月の第1日曜日から冬時間に戻り、日足の確定が日本時間の朝7時になります。
1時間の違いですが、日足トレードを朝のルーティンにしている場合、この切り替えを忘れるとまだ確定していないローソク足を見て判断してしまう可能性があります。
切り替え時期は毎年微妙に日付が違うので、3月と11月は注意してください。
確定時間が大事な理由
「1時間くらい誤差でしょ」と思うかもしれません。
でも日足トレードでは、確定したローソク足の形がエントリーの根拠になります。
まだ確定していないローソク足は、形が変わります。残り1時間で大きく動くこともある。確定前に「大きな陽線だ」と判断してエントリーしたら、確定時には長い上ヒゲの陰線になっていた。こういうことが実際に起きます。
だから日足トレーダーは、ローソク足が確定してから判断します。確定する前には動かない。
確定時間を正確に知っていれば、「朝何時にチャートを見ればいいか」が明確になります。冬なら7時以降、夏なら6時以降。それ以前に見ても、まだ前日の日足は確定していません。
確認すべきこと
日足トレードを始める前に、以下を確認してください。
自分が使っているFX会社(またはチャートツール)の日足確定時間は何時か。ニューヨーククローズ基準か、それ以外か。
現在が夏時間か冬時間か。切り替え時期はいつか。
これだけです。
確認せずに日足トレードを始めると、知らないうちに世界標準と違うローソク足を見てしまう。それは「違う地図を見て歩く」のと同じです。
小さなことですが、ここを押さえておくかどうかで、日足トレードの精度が変わります。
日足だけで実際に勝てるのか。具体的にどうトレードするのか。それについてはこちらの記事で書いています。



















