朝、コーヒーを淹れる。チャートを開く。日足を確認する。条件が揃っていればエントリーする。揃っていなければ閉じる。
所要時間、5分。
これが私の1日のトレードの全てです。
日中にチャートを見ることはありません。仕事中にスマホを確認することもありません。エントリーした後は数日間放置して、朝の確認だけで決済を判断します。
「朝5分で仕掛けて放置するだけ」と書くと、怪しく聞こえるかもしれません。でもこれは日足トレードの当たり前の姿です。
始値でエントリーするということ
日足のローソク足は、1日に1本だけ生まれます。
その1本が生まれる瞬間が「始値」です。FXの場合、一般的には日本時間の朝7時(夏時間は朝6時)。ニューヨーク市場が閉まり、新しい1日が始まるタイミング。
始値でエントリーするとは、前日までのローソク足の情報をもとに、新しいローソク足が始まる瞬間に判断を下すということです。
前日のローソク足がどんな形だったか。大きな陽線だったか、小さな陰線だったか。ヒゲはどちらに長かったか。直近数日の並びはどうなっているか。
これらを朝の数分で確認して、条件が揃っていればエントリーする。揃っていなければ何もしない。
判断材料は「すでに確定したローソク足」だけ。まだ形成中のローソク足を見て悩む必要がない。これが始値エントリーの最大の利点です。
なぜ朝5分で済むのか
インジケーターを使っていないからです。
移動平均線のクロスを待つ必要がない。RSIの数値を確認する必要がない。ボリンジャーバンドの幅を見る必要がない。
見るのはローソク足の形と並びだけ。
ローソク足だけで判断するなら、チャートを開いた瞬間に情報は全て揃っています。設定も計算もパラメーターもない。目の前にあるものを見て、判断する。それだけ。
5分で済むのは手抜きではありません。判断に必要な情報が少ないから5分で済むのです。
始値と終値、どちらが優れているか
日足でエントリーするタイミングには、始値と終値の2つがあります。
始値エントリーは、新しいローソク足が始まる瞬間に仕掛ける。つまり、前日の情報だけで判断します。
終値エントリーは、その日のローソク足が確定してから仕掛ける。つまり、当日の情報を含めて判断します。
→ FX日足の終値手法|確定足でエントリーして数日放置するだけ
どちらが優れているかという問いに、絶対的な答えはありません。
ただ、始値エントリーには1つ明確な利点があります。
朝にすべてが完結すること。
終値エントリーの場合、日足の確定は翌朝です。つまり「今日のローソク足がどう確定するか」を待つ必要があります。確定するまでの24時間、どこかで意識がチャートに引っ張られる可能性がある。
始値エントリーなら、朝の判断で全てが終わります。エントリーするかしないかを決めたら、次にチャートを見るのは翌朝。
この「日中に判断を求められない」という点が、兼業トレーダーにとって最大の武器になります。
放置している間に何が起きるか
エントリーした後、私はチャートを見ません。
朝に仕掛けて、数日間放置します。次にチャートを見るのは翌朝、あるいは2〜3日後の朝です。
「その間に大きく逆行したらどうするんだ」と思うかもしれません。
もちろんそのリスクはあります。日足ベースのトレードなので、1回の損切りが大きくなることは事実です。
でも、日中の値動きを見たところで、損切りの判断は変わりません。損切りの基準はエントリー時に決めています。その基準に達するまでは何もしない。
見ないからといってリスク管理をしていないわけではありません。むしろ、見ないことがリスク管理の一部です。
日中にチャートを見ると、含み損に動揺して予定より早く切ってしまう。含み益に浮かれて予定より早く利確してしまう。どちらも手法のルールを崩す行為です。
見なければ、ルールは崩れない。
エントリーしない朝の過ごし方
始値手法のトレードは、エントリーしない日の方が多い。
条件が揃わなければ、何もしません。チャートを閉じて、普通の朝を過ごします。
最初はこれが苦痛でした。「せっかくチャートを見たのに、何もしないのか」と。
でもすぐに気づきます。何もしない朝ほど、資金は減らない。
短期売買をしていた頃は、毎朝何かしらのエントリーをしていました。チャートを見たのに何もしないのがもったいないと感じていたからです。
「もったいない」でエントリーしたトレードが利益になったことは、ほとんどありません。
何もしないことが正しい日に何もしない。これだけで勝率は上がります。
朝5分の生活が合う人、合わない人
この手法が合うのは、明確です。
朝の短い時間でトレードを完結させたい人。日中にチャートを見たくない人。判断の回数を最小限にしたい人。退屈に耐えられる人。
合わないのは、毎日トレードしたい人。チャートを見ることが好きな人。短期で結果を出したい人。
どちらが良い悪いではありません。生活スタイルと性格の問題です。
ただ、もしあなたが短期売買で消耗しているなら。チャートに張り付く生活に限界を感じているなら。
朝5分だけの生活を、一度試してみてください。
私が使っている日足手法は、審査制で公開しています。 誰でも購入できるわけではありません。まずはメッセージをいただいた上で、判断させていただきます。




















