日足のトレンドを判断するのに、移動平均線は要りません。
ボリンジャーバンドも、ADXも、MACDも要りません。
ローソク足の並びだけで十分です。
この記事では、インジケーターを一切使わずに日足のトレンドを見抜く方法を書きます。チャートに表示するのはローソク足だけ。それで「上がっている」「下がっている」「どちらでもない」を判断する。
難しくありません。むしろインジケーターを使うより簡単です。
トレンド判断が難しくなる理由
移動平均線を3本表示する。短期が中期を上抜け、中期が長期の上にある。パーフェクトオーダーだから上昇トレンド。
ここまでは簡単です。
問題は、短期が中期を下抜けたけど長期はまだ上。この状態は上昇トレンドなのか、転換なのか。
ADXを追加する。ADXが25以上ならトレンドあり。でも30から下がって28。トレンドは衰えているのか、まだ続いているのか。
ボリンジャーバンドを追加する。バンドが広がっているからトレンド中。でも少しずつ収縮し始めた。レンジに入るのか、もう少し伸びるのか。
インジケーターを足すほど、判断すべきことが増えます。判断すべきことが増えるほど、矛盾が起きます。矛盾が起きるたびに迷います。
トレンド判断が難しいのは、相場が難しいからではありません。判断材料を増やしすぎているからです。
ローソク足の並びだけで見る
ローソク足だけでトレンドを判断する方法はシンプルです。
高値と安値の動きだけを見ます。
直近のローソク足の高値が、その前のローソク足の高値より高い。安値も前より高い。これが続いていれば上昇トレンドです。
逆に、高値が前より低く、安値も前より低い。これが続いていれば下降トレンドです。
これはダウ理論の最も基本的な部分です。チャールズ・ダウが100年以上前に定義したものが、今でもそのまま使える。
インジケーターのパラメーターを変えたり、期間設定を調整したりする必要がありません。ローソク足の高値と安値を目で追うだけ。
3つの状態を区別する
トレンド判断で重要なのは、3つの状態を区別することです。
1つ目は、明確なトレンド。
高値と安値がきれいに切り上がっている(上昇)、またはきれいに切り下がっている(下降)。ローソク足の実体が大きく、方向が揃っている。迷いがない。
この状態は見れば一瞬でわかります。チャートを開いた瞬間に「上がっている」とわかるなら、それはトレンドです。
2つ目は、トレンドの衰え。
切り上げ・切り下げは続いているけれど、ローソク足の実体が小さくなってきた。ヒゲが長くなってきた。勢いが落ちている。
この状態が、転換を狙うトレーダーにとっては最も重要な局面です。勢いが尽きる瞬間を待つ。
3つ目は、方向感がない状態。
高値も安値も不規則に動いている。陽線と陰線が交互に出る。実体が小さい。ヒゲが上下に出る。
この状態では何もしません。方向がわからないのに無理にトレンドを判断しようとするから負ける。わからない時は「わからない」でいい。
→ FX日足チャートの見方|初心者がまず覚える5つのポイント
実体とヒゲが語ること
高値安値の切り上げ・切り下げだけでトレンドの「方向」はわかります。
でもトレンドの「強さ」と「変化」を読むには、ローソク足の実体とヒゲを見る必要があります。
実体が大きいローソク足が続いていれば、トレンドに勢いがあります。買い(または売り)の力が一方的に強い状態です。
実体が徐々に小さくなってきたら、勢いが衰えています。買いと売りの力が拮抗し始めている。
長いヒゲが出たら、一方向に進もうとして拒否されたということ。上昇トレンド中に長い上ヒゲが出れば、「上に行こうとしたけど押し返された」。これはトレンドの勢いが失われつつあるサインです。
この「勢いの変化」を実体とヒゲから読み取る。インジケーターの数値ではなく、ローソク足の見た目から直接読む。
慣れれば、チャートを開いた瞬間に「トレンドは続いているが勢いが落ちている」「まだ勢いがある」「方向感がない」が3秒で判断できるようになります。
トレンド判断は「入るため」だけではない
多くの人はトレンド判断を「エントリーの方向を決めるため」にやります。
上昇トレンドだから買い。下降トレンドだから売り。
それも正しい。でもトレンド判断にはもう1つ大切な使い方があります。
「何もしない」を決めるためです。
方向感がない時は何もしない。トレンドの勢いが衰えている時も、無理にエントリーしない。
トレンドが明確で勢いがある時だけ動く。それ以外は待つ。
この「待つ判断」をローソク足の並びだけでできるようになると、無駄なトレードが消えます。無駄なトレードが消えた分だけ、成績が改善します。
トレンドの「終わり」を見抜くことの方が大事
トレンドフォローの記事は山ほどあります。「トレンドを見つけて、その方向に乗れ」と。
でも私の経験では、トレンドの「方向に乗る」より「終わりを見抜く」方が利益に直結しました。
上昇トレンドが続いた後、大きな陰線が出る。長い上ヒゲが出る。高値を更新できなくなる。
これらはトレンドの終わりのサインです。
終わりを見抜ければ、無駄なエントリーを避けられます。トレンドが終わりかけている所で順張りして、直後に反転して損切り。この経験がある人は多いはずです。
さらに、トレンドの終わりは「転換の始まり」でもあります。
上昇トレンドが終われば、横ばいか下落が始まる。その転換点を捉えることができれば、新しい動きの初動に乗れる。
トレンド判断は、方向を知るためだけのものではありません。トレンドがいつ終わるかを知るためのものでもある。
ローソク足の並び、実体の大きさ、ヒゲの長さ。これだけで、トレンドの方向も強さも変化も終わりも読める。
インジケーターは要りません。
私が使っている日足手法は、審査制で公開しています。 誰でも購入できるわけではありません。まずはメッセージをいただいた上で、判断させていただきます。


















