日足チャートを開いて、何を見ればいいかわからない。
ローソク足が並んでいるのは見える。上がったり下がったりしているのもわかる。でも「だから何?」と思う。
最初はそれで普通です。
この記事では、日足チャートを見る時にまず覚えるべき5つのポイントだけを書きます。インジケーターは使いません。ローソク足だけで読めることに絞ります。
ポイント1:ローソク足の色を見る
最初に見るのは、ローソク足の色です。
陽線(上昇)と陰線(下降)。チャートの設定によって色は異なりますが、一般的には陽線が赤や緑、陰線が青や黒で表示されます。
直近10本のローソク足を見てください。
陽線が多ければ、最近は買いの力が強い。陰線が多ければ、売りの力が強い。
「それだけ?」と思うかもしれません。でもこれが最も基本的な相場の読み方です。
複雑に考える前に、まず色の偏りを見る。これだけで「最近の相場がどちらに傾いているか」がわかります。
ポイント2:実体の大きさを見る
次に見るのは、ローソク足の実体の大きさです。
実体とは、始値と終値に挟まれた四角い部分。この部分が大きいほど、その日の値動きに勢いがあったことを意味します。
大きな実体の陽線が出れば、買いの勢いが強かった日。大きな実体の陰線が出れば、売りの勢いが強かった日。
逆に、実体が小さいローソク足は、買いと売りが拮抗してどちらにも大きく動かなかった日です。
日足チャートをスクロールして、実体の大きいローソク足と小さいローソク足が交互に出ている場所を見つけてみてください。
大きな実体のローソク足が連続している期間は、相場に方向感がある。小さな実体が続いている期間は、方向感がない。
この「勢いの有無」を実体の大きさだけで判断できます。
ポイント3:ヒゲの長さを見る
3つ目はヒゲです。
ヒゲとは、ローソク足の実体から上下に伸びる線。上ヒゲは高値、下ヒゲは安値を示します。
ヒゲが長いということは、一度そちらの方向に動いたけれど押し戻されたということ。
長い上ヒゲ。上に行こうとしたけれど、売り圧力に負けて押し戻された。
長い下ヒゲ。下に行こうとしたけれど、買い圧力に負けて押し戻された。
つまりヒゲは「拒否された方向」を記録しています。
特に注目すべきは、上昇が続いた後に出る長い上ヒゲ、下落が続いた後に出る長い下ヒゲ。これらは相場の勢いが衰えつつあるサインとして、多くのトレーダーが意識します。
ポイント4:高値と安値の動きを見る
4つ目は、ローソク足の高値と安値がどう動いているかです。
直近5〜10本のローソク足を見て、高値が少しずつ切り上がっているか、切り下がっているかを確認します。安値も同様です。
高値も安値も切り上がっていれば上昇の流れ。高値も安値も切り下がっていれば下降の流れ。
これがダウ理論の基本で、トレンド判断の最もシンプルな方法です。
移動平均線を表示しなくても、高値と安値の動きだけでトレンドは判断できます。
→ FX日足のトレンド判断|ローソク足の並びだけで見抜く方法
高値も安値もバラバラに動いていて法則性がない場合は、方向感のない相場です。この状態では無理にトレンドを見出そうとしない方がいい。
ポイント5:「何もない日」を認識する
5つ目は、ほとんど語られないポイントです。
日足チャートには「何もない日」があります。
実体が極端に小さい。ヒゲも短い。前日とほとんど変わらない位置にいる。
これは相場が休んでいる日です。
多くの初心者は、チャートを開いたら「何かを見つけなきゃ」と思います。サインを探す。パターンを探す。何か手がかりを見つけようとする。
でも何もない日は、本当に何もないんです。
その日のローソク足が「何も語っていない」と認識できることが、実は一番大事なスキルかもしれません。
何もない日に無理に何かを読み取ろうとすると、存在しないサインを見つけてしまいます。それでエントリーすれば、根拠のないトレードになる。
日足チャートを見て「今日は何もない」と判断できたら、その日は何もしない。
これが5つ目のポイントであり、日足チャートの最も重要な見方です。
5つのポイントまとめ
1つ目、ローソク足の色。最近の偏りで方向を把握する。
2つ目、実体の大きさ。勢いの有無を判断する。
3つ目、ヒゲの長さ。拒否された方向を読む。
4つ目、高値と安値の動き。トレンドを判断する。
5つ目、何もない日を認識する。何もしないという判断をする。
この5つだけで、日足チャートから得られる基本的な情報は全て読み取れます。
移動平均線もRSIもボリンジャーバンドも使っていません。ローソク足だけ。
最初はこれで十分です。むしろこれ以上のことを最初から覚えようとすると、情報が多すぎて混乱します。
まず5つを覚える。日足チャートを毎朝開いて、この5つを確認する習慣をつける。それだけで「チャートが読める」感覚が少しずつ身につきます。
日足だけでFXは成り立つのか。具体的にどうトレードするのか。それについてはこちらの記事で書いています。


















