ローソク足が確定するまで、私は動きません。
日中にどれだけ大きく動いても、どれだけ長いヒゲが出ても、そのローソク足が「完成」するまではただ見ているだけです。
そして朝、日足が確定する。完成したローソク足の形を見て、条件が揃っていればエントリーする。数日間放置して、また朝の確認で決済する。
これが終値手法の全てです。
終値を待つ意味
ローソク足は、確定するまで形が変わり続けます。
日中に大きな陽線が出ていても、ニューヨーク時間に崩れて長い上ヒゲになることがある。逆に、東京時間で大きく下げても、ロンドン・ニューヨークで買い戻されて下ヒゲの長い陽線になることもある。
つまり、ローソク足が確定するまでは、そのローソク足が何を意味しているかわからない。
始値の時点でエントリーするのは、まだ書き終わっていない手紙を読んで判断するようなものです。
始値手法には始値手法の利点があります。でも終値手法の利点は「完成した情報」で判断できることです。
確定したローソク足は、もう変わりません。24時間分の売買の結果が、1本のローソク足に凝縮されている。その完成品を見てから判断する。
だからダマシが少ない。
確定足で何を見るか
確定した日足のローソク足で見るのは、始値手法と同じく3つです。
実体の大きさ。ヒゲの長さ。直近のローソク足の並び。
ただし、終値手法では「確定した足の形そのもの」がエントリーの根拠になります。
大きな実体の陽線が確定したら、買いの勢いがその日勝ったという事実。長い下ヒゲが確定したら、下を攻めたけど拒否されたという事実。
これは「予測」ではなく「結果」です。
結果を見てから判断するから、エントリーの根拠が明確になる。「たぶんこうなるだろう」ではなく「こうなった。だからこう動く」という順番。
エントリーのタイミング
日足の確定時間は、一般的に日本時間の朝7時(夏時間は朝6時)です。
朝起きて、前日の日足が確定した形を確認する。条件が揃っていればエントリーする。
つまり、終値手法も始値手法も、エントリーする時間は同じ「朝」です。
違いは判断の根拠です。
始値手法は「前々日までのローソク足の情報」で判断して、新しいローソク足の始値で入る。
終値手法は「前日の確定したローソク足の情報」を加えて判断して、翌日の始値で入る。
1日分、情報が多い。その分だけ判断の精度が上がる。代わりに、エントリーが1日遅れる。
この「1日の遅れ」をどう捉えるかが、始値手法と終値手法の分かれ目です。
数日放置するということ
エントリーしたら、数日間チャートを見ません。
翌朝か、2〜3日後の朝に日足を確認して、決済するかどうかを判断します。
決済の判断もローソク足の確定を見てから。エントリー方向と逆の強いローソク足が確定したら決済。そうでなければ保有継続。
日中にチャートを見ない理由は単純です。日中の値動きで判断を変えるルールがないから。
日足ベースでトレードしている以上、判断は日足が確定した時だけ。それ以外の時間にチャートを見ても、判断材料は増えません。むしろ含み損や含み益を見て感情が動くだけ。
だから見ない。
ポジションを持っている間は、普通に生活します。仕事をして、食事をして、眠る。トレードのことは朝以外考えない。
終値手法の弱点
正直に書きます。
終値手法にも弱点はあります。
1つ目は、エントリーが遅れること。
ローソク足の確定を待つ分、大きな動きの初動には乗れません。始値手法なら捉えられた動きを、1日分見送ることになる。
結果として「もう1日早く入っていれば」という場面は出てきます。
でもこれは表裏一体です。確定を待ったことで「入らなくてよかった」という場面も同じだけある。ダマシを避けられた回数を考えれば、待つことのコストは低い。
2つ目は、エントリー回数がさらに少なくなること。
始値手法でも回数は少ないですが、終値手法はもっと少ない。確定足の形まで条件に加わるので、フィルターが1段厳しくなります。
月に3〜5回しかエントリーしないこともあります。
でもそれでいい。少ないエントリーの1回1回に根拠がある方が、毎日何となくエントリーするより結果は良い。
確定を待てる人だけが使える手法
終値手法の本質は「待つ」ことです。
日中にどれだけ動いても、ローソク足が確定するまで待つ。確定した後も、数日間結果が出るまで待つ。
待てない人にはこの手法は使えません。
動いているチャートを見て「今入らないと遅れる」と思う人。含み損を見て「早く切りたい」と思う人。含み益を見て「今のうちに利確したい」と思う人。
これらの衝動を全て無視して、朝の確認だけで判断を完結させる。それ以外の時間は一切手を出さない。
この「手を出さない力」が、終値手法で利益を残すための唯一のスキルです。
テクニカルの知識でも、インジケーターの設定でもありません。待てるかどうか。それだけです。
私が使っている日足手法は、審査制で公開しています。 誰でも購入できるわけではありません。まずはメッセージをいただいた上で、判断させていただきます。




















